アスリートが行っているメンタルトレーニング。実生活への応用も可能なんです!

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メンタルトレーニングの重要性はますます理解されるようになってきています。アスリートのトレーニングでもメンタルトレーニングは当たり前のように取り入れられるようになってきていますが、こうしたメンタルトレーニングは何もアスリートだけに役立つものではありません。

メンタルトレーニングは実は普段の生活へ応用することも可能なのです。

今回は一般的なメンタルトレーニングの概要やトレーニング法、実生活への活かし方などについて解説していきましょう。

目次

1.アスリートにおけるメンタルトレーニングとは?

shutterstock_513919153メンタルトレーニングは比較的最近になって注目されるようになってきました。メンタルトレーニングが登場するまでは技術と体力を高めて試合や競技にのぞむ、というパターンがほとんどでした。しかし、最近では技術と体力だけでなく、「心」を鍛えるメンタルトレーニングをすることがアスリートとして成功するために欠かせないことになってきています。

そもそもメンタルトレーニングの歴史はオリンピックと密接に関係しています。最初にメンタルトレーニングが取り入れられたのは旧ソビエトでしたが、メンタルトレーニングをするアスリートの活躍が当初から指摘されていました。

その後、1976年のモントリオールオリンピックを契機にして徐々に世界中にメンタルトレーニングの重要性が広まっていきました。今ではメンタルトレーニングを指導する指導員も心理学の学位を持った人が担当するほどにメンタルトレーニングは発展しています。

しかし、メンタルトレーニングは比較的最近登場してきたものなのです。そのように、短期間に世界中のアスリートに採用されるほど、メンタルトレーニングの効果は高いということも言えるでしょう。

1-1.メンタルトレーニングの基本を知ろう

メンタルトレーニングはいくつかの要素からなっています。その一つが集中力です。集中力はどんなことをするのにも欠かせませんが、メンタルトレーニングでもこの集中力を重視して鍛えていきます。他にも、目標設定もメンタルトレーニングでは大事です。目標設定をすればよりやる気が高まるだけでなく、努力もしやすくなります。

1-2.イメージトレーニングの重要性

メンタルトレーニングの要素の1つであるイメージトレーニングは、特にアスリートにとっては重視される要素です。イメージトレーニングとは具体的に競技や試合で成功する姿を思い浮かべることであり、イメージが具体的になればなるほどに成功に近づくとされています。このイメージトレーニングを何度もして、「絶対に成功できる!」といった確信を持てれば、実際の競技や試合でもイメージトレーニングのようになる、というのがイメージトレーニングの基本です。

1-3.プラス思考をしよう

また、プラス思考もメンタルトレーニングの基本です。別の言い方でポジティブシンキングとも言います。

プラス思考はメンタルトレーニングでは積極的思考法と呼ばれることもあります。

アスリートは「体の故障」や「スランプ」など色々な逆境に悩まされますが、こういった際にプラス思考が生きて来ます。逆境に直面した際に「ダメになってしまう」アスリートと「逆境を糧にしていける」アスリートの違いはこの思考法の違いにあるとも言われているほどです。

そもそも人間は何かをする際にまず思考が最初に来ますが、思考の内容によってその後の行動の結果も大きく変わってくることがわかっています。逆に言えば、プラス思考を身に付ければ、試合や競技でもより良い結果を期待することができるようになるのです。このようにプラス思考は大変大事で、メンタルトレーニングでも重きが置かれる要素になっています。

しかし、このポジティブシンキングが実は日本人が苦手とするところなのです。陽気で明るい欧米人にとっては、このポジティブシンキングは容易に受け入れることができますが、基本的に繊細で緊張しやすい日本人にとっては、わかってはいても難しいのです。

1-4. セルフトークで成功をつかむ

他にも、セルフトークもメンタルトレーニングでは欠かせません。セルフトークは自己会話と呼ばれることもありますが、このセルフトークは誰もがしている心のなかでする会話のことです。セルフトークの効果は思っている以上に高く、「今日はいい日になる」とセルフトークすれば、良い方に一日を持っていくことができるようになります。

メンタルトレーニングでするセルフトークでは色々なポイントが有りますが、特に「前向きな言葉使いをする」ということが重視されます。例えば「頑張った」「向上している」「大丈夫」といったような言葉使いをすることで、試合や競技でのパフォーマンスも高くなるのです。他にも、セルフトークは「何度も繰り返す」ことも必要です。セルフトークは一回だけでは不十分で、毎日のように自分を励ますセルフトークをしていく必要性があります。

「思考が変われば人生が変わる」と言われることもありますが、セルフトークもこれと同じで、続けていけばいくほどに効果が出やすくなります。

2.メンタルトレーニングを日常生活で実践しよう

自宅でメンタルトレーニングメンタルトレーニングは試合や競技だけでなく、実生活にも活かせます。何気ない日常生活でもメンタルトレーニングを活用していけば、より実りのある生活を送っていくことができるのです。

特に、精神的に弱い人や自分を変えたい人はメンタルトレーニングを取り入れてみると良いでしょう。また、真面目な人にこそメンタルトレーニングは実践して欲しいものです。真面目な人は深く物事を考えすぎてしまったりしてメンタル的にダウンしてしまうことが多いですが、だからこそメンタルトレーニングをして強い心を鍛えていくことが大事なのです。

2-1.メンタルトレーニングで本来してはいけないこと

メンタルトレーニングをする上で、なるべく使ってはいけないのがネガティブな考え・言葉使いです。

例えば、「コーチの指導法が悪い」「あの人は雰囲気が悪い」といったようにネガティブなことを考えないようにすることが大事です。このようにネガティブなことを考えていると、恐ろしいことにそれが自分に還ってくる結果になるからです。それだけネガティブな考え・言葉使いの影響は大きいもので、何か成功したいことがあるならば考え方から改めることが大事でしょう。

メンタルトレーニングをする上ではネガティブな考え・言葉使いは支障にしかなりません。とはいえ、簡単にネガティブな考えは打ち払えないもの。だからこそ知っておきたいのがネガティブな考えをなくしていく習慣です。例えば、ネガティブな考え・言葉使いをしてしまったら「直ぐに考えるのを辞める」「運動をして気を晴らす」といったようなことをしてみましょう。他にも、打ち込めることを見つけてそれに取り組んで見ることも良いでしょう。

それでもどうしてもネガティブ思考を打ち消すことができない場合、目先をココロではなく影響を受けたカラダに向けてみましょう。ポジティブを目指すのではなく、逆にネガティブを知るのです。ネガティブになった時に自分の身体はどうなっているのか。見えないココロを相手にするのではなく、目に見えるカラダに向き合ってみるのです。ココロを動かせなくても、カラダは簡単に動かせます。

実はイチロー選手などのトップアスリートたちは、そんなことを無意識にしているのです。

 

2-2.瞑想は効果的

瞑想はメンタルトレーニングとして是非ともやってほしいものです。瞑想をすれば心がクリアになるだけでなく、五感も鮮明になります。また、多くの健康法でも瞑想は重視されているほど、瞑想の効果は知られています。

そんな瞑想の仕方は簡単です。まずは落ち着ける場所を探して、あぐらをかいて座りましょう。あぐらが窮屈であれば正座でもかまいません。その後、手のひらを床について体をゆっくり前に倒します。こうすることで体の緊張をほぐして瞑想しやすくなる効果があるのです。体が伸びたら元の姿勢に戻り、目をつむりましょう。瞑想している最中は何か考えが湧いてきてもそれを受け流す事が大事です。こうしていけば次第に考えがなくなるのに気づくでしょう。また、瞑想中はゆっくり大きく深い深呼吸をしましょう。これが瞑想の基本ですが、他にも瞑想のやり方は幾らでもあります。

こうした瞑想をすることで理解力や判断力が上がるだけでなく、免疫力も上がるとされています。このように効果が高く、しかも簡単にできますから、今日からでも初めて見ると良いでしょう。とはいえ、瞑想を始めた最初の頃は余り効果が出ないかもしれません。しかし、瞑想を続けて行けば行くほどに次第に成果は出てきますから、安心して地道にやってみてください。

2-3.集中力を高める方法とは?

メンタルトレーニングの要素の一つに「集中力を高める」ことがあります。集中力はアスリートだけでなくサラリーマンなどにも必要となってくるものですが、この集中力を高めるためにしておきたいのが深呼吸です。深呼吸をすれば気持ちも落ち着き、自然と脳も集中しやすくなります。また、体全体の緊張をほぐしてリラックスしやすくなり、物事に取り組みやすくなるのです。

深呼吸はどこでもできますから、「集中したい」と思ったら直ぐにすることができるのも利点でしょう。とはいえ、深呼吸をする際にはポイントも有ります。その一つが顔を上げることです。顔を上げる事で、胸も解放されて深呼吸がしやすくなります。他にも、自分ならではの苦しくない深呼吸の仕方を見つけることも大事でしょう。

3.さいごに

この記事ではメンタルトレーニングの方法を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。メンタルトレーニングは色々なものがありますが、取り入れやすいものから初めて見ると良いでしょう。是非ともメンタルトレーニングを実践してよりなりたい自分に近づけるようになりましょう。

またこの記事にあるような一般的なメンタルトレーニングではなかなか結果が出せない人のために、ニューロ・アウェアネス的なメンタルトレーニングの方法を具体的に紹介しています。こちらも参考にされてください。

「痛みが和らいだ!」「いい情報だった!」と思われた方は、
ぜひご友人やご家族にも教えてあげてください。

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