Neuro-
少し前の話です。
朝起きて新聞のテレビ欄を見ていると「頭痛腰痛かみ合わせで㊙改善!?」という内容があったので、これはチェックが必要だと思い、タイマー予約をしてその日、帰宅後じーっくりと観てみました。
出演されていたのは、日本でも噛み合わせの重鎮と言われるお偉い先生。歯医者さんの中にもかなりの崇拝者を持つ某国立大学名誉教授です。よくテレビに出られています。
内容は、噛み合わせや下アゴのずれが体に悪影響を与えていろんな病気になっているというものでした。
そして、スティック（割りばし）を噛んだり、マウスピースを入れることで噛み合わせが改善されて体が改善されるというものでした。検査の方法は、体を前後左右に押したり、横に広げた両手を下げようとしたときの抵抗力を調べます。
ただ、見る限りこの検査がホイッ！あ、ホイっ！という感じで、勢いをつけたりつけなかったりとかなりいいかげん。
番組MCやコメンテイター、ゲストの方たちのアゴのズレを指摘して、検査してアウト！スティック噛んでOK！みたいな感じだったのです。
下アゴがズレるから、その補正で体中が頑張って動いてる。その時に脳も動いている。スティック噛んでかみ合わせを補正したら、体の状態もよくなるし、脳もリラックス状態となり、20歳若返るということでした。
だから割りばしを噛みましょう、ということなんですが、割りばしを噛んだままで生活することはできません。
そしたらマウスピースを作りましょう！というのがこの先生のやり方。
テレビでは言いませんが、マウスピース数十万円〜ですよ。
そもそも噛み合わせがずれる原因、またアゴがずれる原因は、多くの場合アゴや歯ではありません。体です。体のバランスが崩れることが原因です。なのに体の調整もせずに、アゴの位置だけスティックやマウスピースで補正したつもりになって、ドヤ顔をするのは早すぎますよね。
あなたの体のバランス崩れていませんか？
簡単にできる体のバランスチェック方法をまずは御覧ください。
また、アゴのまわりの筋肉の緊張をほぐすために、「あうあう、あうあう」って言うとアゴのズレが補正されて、体もいい状態になるということも言われていました。
「ただし、噛み合わすとすぐに悪い状態にもどります。」
？？？あーあ。
ずっと「あうあう」言い続けますか？
そこでまたまたマウスピースですよ。自分のかみ合わせでは噛むなってことです。当然そのようなものつけたままご飯は食べられません。
あうあうしていなければアゴがずれてしまうのは、身体のバランスが良くないからです。
身体のバランスがよくない状態では、アゴはずれていて正常です。だからもとに戻るのです。
ただ確率として、マウスピースいれ続けるとよくなる人も実際にいらっしゃいます。
わずかな身体の歪みなら、マウスピースを入れた時に改善されますから、いい状態が続けば二次的にかみ合わせが改善されることもあります。
しかし、マウスピースを入れたためにさらに体の調子が悪くなることもあります。実は、これがたいへんなのだと･･･。
結局は、体のバランスを改善しなければ、いくらかみ合わせをよくしても、いい結果は望めません。なのに歯医者さんは、どうしても歯やアゴだけで噛み合わせを治そうとしてしまいます。
この先生の言われるとおりなら、お医者さん行くまえに歯医者さんに来る患者さんが増えて、かなり歯医者にとっては都合のいい話なのですが、はっきり言います。
「違います。」
「頭痛腰痛はかみ合わせで改善することもある、けど㊙根本原因は残っている！」が、正解！
かみ合わせの異常も頭痛も腰痛も、これらは同じ症状であって原因ではありません。よほど歯科治療による悪行がない限り、体のバランスを修正することで、噛み合わせも頭痛も腰痛も改善します。
根本原因は多くの場合、体のバランス。
そして、体のバランスは自分で修正できます。
