病は気から元気も気から。我々の健康を左右する「気」とは?

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はじめに

「気」は、気功などでは宇宙の力と言われ スピリチュアルではまさしく霊気、霊の気だと言われています。 西洋医学を基盤とし、科学的な根拠を必要とする現在の医学が「気」を敬遠するのも無理もありません。 しかし、人間は医学だけでは説明できない回復を見せることも多々あります。 これは歯科医師の私だけではなく、すべての医療に携わる医療者たちが感じていることだと思います。 そして何より皆さんが一番感じていることではないですか?

実際には「気」は人間のシステム内である神経(自律神経)の変化だと私は考えます。 今の医療には、科学では見えない何かが必要なのだと思います。 そのひとつが「気」。 見えないですが、とても大切なものだという「気」がします。 また別の見方をすれば、胡散臭さもぬぐえません。

この記事では、そんな人間の「気」と体の関係について説明していきます。

目次

1. 実は医療が探しているもの

1-1. 見えないから受け入れない

最先端医療、iPS細胞の山中先生もご著書「友情」の中でこう言われています。

『人間のすべてを百としたら、僕らが知っているのは多分、よく言って十ぐらいです。あとの九十はわからない。』

今の医療はたかだか人間の1割の情報の中で成立しているのです。

残りの9割も間違いなく医療とは切り離せないはずです。

しかし、医療はそこになかなか立ち入ろうとはしないのです。

それは、その9割が見えない何かだからです。

   madical technology concept.

見えないもの、というとなぜか胡散臭さを感じてしまいますよね。

大切なものだとわかっていても、医療や多くの人たちがなかなか受け入れられないもの。

「気」とはそんなものだと思います。

1-2. 見えないから見つからない

考えてみれば我々の生活には常にこの「気」が存在しています。

元気、病気、本気、勇気、

根気、覇気、活気、強気、

弱気、陰気、陽気、平気、

短気、殺気 狂気、浮気、

気を使う、気を配る、気がつく、気になる、気をつける。

個々の状態や考え、また人に対する意識、人との関係など、心を左右するものにはほとんどこの「気」が関与しています。

つまり人の喜怒哀楽はこの「気」によって作られているのです。

人が元気になったり、病気になったり。

考えてみればその根本原因は「気」だとわかっているはずです。

しかし、形や数字で表すことが難しいものであるために、現状、医学や医療の中には取り込めていません。

なかなか見つけてもらえないのです。

1-3. 目の前にあるのに気づかない

病気とストレスの関係は切り離せません。

そしてストレスと「気」との関係も切り離せません。

直接ストレスが原因となる病気には、適応障害、急性ストレス障害、心的外傷後ストレス障害などがありますが、その他ほとんどの病気でも発症や悪化の要因になっています。

医者はよく、「できるだけストレスのかからない生活を心がけてください。」などと指導します。ストレスが実際に心や体に変化を起こすことがわかっているからです。

白衣を着た医師

しかし、それならば「気」を医学的に研究解明しようということには至っていないようです。

なぜでしょうか?おかしいですよね。

これをずっと疑問に思っていました。

そして、いろいろ調べるうちに、ある科学的な考えが今の医療を停滞させているのではないか?という持論に達しました。

それは随伴現象説というものです。

1-4. 随伴現象説

【随伴現象説(ずいはんげんしょうせつ、Epiphenomenalism)とは、心の哲学において、物質と意識の間の因果関係について述べた形而上学的な立場のひとつで、『意識やクオリアは物質の物理的状態に付随しているだけの現象にすぎず、物質にたいして何の因果的作用ももたらさない』というもの。(ウィキペディアより出典)】

難しいですね。

要するに物質は意識を変化させるが、意識が物質を変化させることはない。

つまり、体が心を変化させることがあっても、心が体を変化させることはない、ということだと理解します。

頭痛で憂鬱な気分になるけど、憂鬱な気分が頭痛を起こすことはない。

そんな感じでしょうか。

でも実際ありますよね。

科学の中では、心が体を変化させることを認めるわけにはいかないようです。

もちろん医療も科学の中で成立します。

「ストレス」、「意識」、「気」という見えないものが実際には大切なことであるのに、科学というフィルターで見てしまうと、特に深掘りされることもなく、見過ごされてしまうようですね。

結果的に「気」を積極的に利用しているのは、医学・医療ではありません。

占いや、風水、スピリチュアルといったカテゴリーです。

「気」が、胡散臭さを拭えないのは、この医学と科学が見過ごしてしまっているところに原因があるのだと思います。

Light head

2. 一般的に言われる「気」とは?

2-1. 辞書にある「気」

辞書で調べてみると、「気」は多くの意味を持っていることがわかります。

そして人間の生活に寄り添っているものだということもわかります。

人間の変化を語るときには欠かせないものです。

また病気と元気を決める要素に間違いありません。

1-1) 生命・意識・心などの状態や働き。
㋐息。呼吸。「気が詰まりそうな部屋」
㋑意識。「気を失う」
㋒物事に反応する心の働き。「気を静める」
㋓精神の傾向。気質。「気が強い」
㋔精神の盛り上がり。気勢。「復興の気がみなぎる」
㋕気分。気持ち。「気が楽だ」「気が乗らない」
㋖あれこれ考える心の動き。心遣い。心配。「どうにも気になる」
㋗物事にひきつけられたり、人を恋い慕ったりする気持ち。興味。関心。「彼女に気がある」
㋘何かをしようとする、また何かしたいと思う心の動き。つもり。「どうする気だ」「やる気がある」
1-2) 天地に生じる自然現象。空気・大気や、水蒸気などの気体。「山の気」
1-3) あたりに漂う雰囲気。心に感じる周囲のようす。「陰鬱(いんうつ)な気が漂う」
1-4) ある物がもっている特有の香りや風味。「気の抜けたビール」
1-5) 昔、中国で1年を24分した一つの15日間。さらに3分した一つを候といい、気は3候からなる。節気。

(以上出典 デジタル大辞泉)

2-2. 気功の「気」

気功の「気」はイメージ、情報のことです。

また「功」はコントロールすることだということです。

そしてその「気」は、突き詰めると宇宙からのパワーというところにたどり着きます。

そのパワーをコントロールすることは誰にでもできるってことはなさそうです。

 

ニューロ・アウェアネスで知っていただきたい「気」は、宇宙のパワーも熟練も関係あり
ません。

 

特定の人の特別な力として扱われている気功の「気」は、また別のものと考えてください。

2-3. スピリチュアルの「気」

このカテゴリーが間違いなく一番うまく「気」を取り入れています。

そしてたいへん人気のあるカテゴリーでもあります。

ここでの胡散臭さは「神秘」という言葉に言い換えられます。

医療が取り込むことのできなかった、本来すべての人間が持つ機能を、神秘的な力という

ことにプロデュースして大成功しています。

人間の本質をくすぐる素晴らしいプロデュースだと思います。

誰もが心の奥底に感じることですから、何か気になるんですよね。

スピリチュアルを敬遠する人でさえ、全く無視することができない仕組みになっています。

何か気になってしまうのです。

だって突き詰めると、「神」とか「霊」にたどり着くわけです。

100%かかわらないってことはできないはずです。

本当にうまくできていると感心してしまいます。

 

しかし、医学・医療の邪魔をしているカテゴリーだということも言えます。

 

医療がうまく「気」を取り入れられなかった分、スピリチュアルによる医療的なカウンセ

リングやセッション、ヒーリングと言われるものが行われているのも事実です。

全く効果がなければ相手にもされないのですが、それなりの効果があるから困ったもので

す。

医療で良くならない症状まで改善することもある。

また遠隔ヒーリングなどと称して、目の前にいない人まで改善させてしまう。

もう超能力の世界。

でもこれ、医療がしっかりと人間を研究すれば、誰にでもできるってわかることなのです。

おい医療!もっとしっかりしてくださいよ!

Failure and malpractice concept. Stressed and frustrated doctor did a mistake.

スピリチュアルから「気」を取り戻せ!!

そんな感じです。

3. 「気」は心、ではなく体で整える

3-1.  気と体の関係

元の気を元気といい、病む気を病気といいます。

元気な人と、病気に悩む人との「気」の違いは何でしょうか?

いい気?悪い気?

気という見えないものなので、良し悪しの判断もむずかしい。

ネット上では良い気を得るために、心へのアプローチを、というのが一般的。

プラス思考、ポジティブシンキング、前向きな気持ち…。

しかし、実際には心を変えたり、心を整えたりすることなんてそう簡単なものではありません。

そもそもポジティブシンキングができるのは、もともとポジティブな人だけです。

では良い「気」を得るためには、心をどうすればいいのか?

難しそうなので、ちょっと視点を変えてみましょう。

 

心の乱れている時ってどんな感じですか?

イライラ。

モヤモヤ。

落ち着きがなくて、すぐに怒ったり、泣いたり。

これって実は自律神経の乱れなのです。

心の乱れは自律神経の乱れ。

なんとなく理解していただけますよね。

とは言っても、実際には自律神経は乱れているわけではありません。

自律神経が働きすぎている状態といった方が正しいでしょう。

 

自律神経の仕事は、我々が生きていく上で必要なことをしてくれます。

必要なことしかしていません。

つまり、通常よりも余分な仕事をさせられている状態なのです。

心拍、呼吸、汗、消化、そして免疫。

これが自律神経の主な通常の仕事。

これらの仕事も、薬の投与などで乱されていることが多いのですが、それ以上に知識に加えていただきたい、自律神経の仕事があります。

それは体を一定の状態に保つというホメオスタシス。

生体恒常性とも言います。

上記の通常の仕事ももちろんホメオスタシスに含まれます。

しかし、体を一定の状態に保つという意味では、もう一つ忘れていることがあります。

それは体のバランスを整えることです。

人間というたいへん不安定な物体が、常にささえられていることを意識したことなどないと思います。

我々は意識しなくても、ちゃんとささえられているのです。

これもまた自律神経の仕事です。

バランスのいい時は自律神経が特に頑張る必要はありません。

バランスの悪い時は、自律神経も必死で頑張っています。

 

実はこの頑張ってくれている状態を、「自律神経が乱れた状態」だと言っているのです。

 

だから自律神経の仕事を減らすこと、つまり体のバランスを意識して整えることが、自律神経が整った状態だということです。

自律神経が乱れれば悪い気が流れる。

自律神経が整えばいい気が流れる。

それならば、体のバランスを整えることで、体にはいい気が流れます。

 

これが気と体の関係です。

3-2. 気は体で整える

先ほどと同じ質問です。

元気な人と、病気に悩む人との「気」の違いは何でしょうか?

スポーツをする女性

もうわかりますよね。

そうです、体のバランスがよくいい気が流れている人が元気な人。

体のバランスが悪く気の流れが滞っている人は病気の人、または病気になりやすい人です。

見えない「気」というものよくするために、見える「体」を整える。

これならわかりやすいですよね。

見えない「気」も見える化できます。

体の整え方、バランスの整え方はこちらの記事をご覧ください。

4. 西洋医学が「気」を取り返す

4-1. 「気」のエビデンス

以前この「病は気から」の研究解明をお願いしに、とある公的な研究施設に足を運んだことがあります。もう10年近く前の話ですが、その頃から「健康には意識や気持ちが大切、でも調整は体で大丈夫」ということである程度の結果を出せていたので、結構自信満々で踏み込んだのですが、全く相手にされませんでした。

その直後ぐらいからです。

なんとなく追い風が吹き出したのは…。

医療不信、医療崩壊、健康ブーム。

健康本のミリオンセラー連発。

相変わらずスピリチュアル人気は変わらずですが、これまでの医学・医療では限界を感じている人たちが、何か見えない、けど確かなものを追い求めている気風を感じます。

「気」は体とつながることで確かなものとなります。

見える化できたことで再現性があることも確信できます。

例えば、体を横に開くように使えば、誰でも力が出るようになり元気になります。

いい気が流れたということです。

逆に背伸びをするように縦に使えば、力が入らなくなり元気がなくなる。

気が滞ったということです。

再現性があるものは研究対象になりうるものであり、そしてそれは科学です。

本当の健康の話ができる日は間近です。

深呼吸する女性

4-2. 病気は半分になる

病気の半分は「気」。

この気がわかれば、あとの半分が「病」。

「病」を治すことは間違いなく医療の出番です。

でも半分の「気」が原因で「病」になっているものも多くあると考えると、医療が「気」を取り込めば、今の病気は半分以下になるかもしれません。

また「原因不明」の多くにも「気」が関与しています。

  Medical_care_002

治らないと言われた病気が、環境が変わるだけで改善したとか、あきらめていた症状も、悩みや不安がなくなると同時に消えていた、とか聞いたり体験したりしたことはありませんか?

これって「気」の流れが変わったんです。

見方を変えれば、気の流れが滞っているだけで、様々な病気を発症する可能性が高いということです。

4-3. 心の病気はなくなる 

そもそも鬱は心の病気ではなく、体の病気です。

いえ、病気ではありません。

体のバランスが乱れた状態です。

体のバランスが急激に乱れたり、乱れた状態が長期になったりすると、鬱を発症しやすくなるようです。

体のバランスが悪ければ、身体的なストレスが先行しますが、それが精神的なストレスにつながり、心の病気に分類されます。

精神的なショックが引き金であったとしても、まず先行するのは身体的なストレスです。

ショックで腰が抜けて立てない、といえばわかるでしょうか。

意識の上げ下げと、筋肉の稼働力はリンクしています。

テンションが上がると力は入るし、逆に下がると力は抜けるのです。

心の病気と言われるものの治療法として一般的なもの、また今の医療の中で行われているものは間違っています。

結果が伴っていませんから、それは明らかです。

アプローチするべきところは体です。

Stethoscope and heart, isolated on white background

体のバランスを整えて、滞った気をうまく流れるようにすることで、心の病気と言われているものはなくなります。

5.まとめ

「気」は体のバランスとシンクロしています。

見えない「気」も体に置き換えると見える化できます。

見える化して医療に取り込むことで、これまで一向に良くならなかった病気、症状が改善します。また体に置き換えることで、その変化も再現性を確認することができ、「気」という見えないものも科学的に裏付けされます。これまでスピリチュアルに持っていかれていた人の健康にとって大切なものをようやく取り戻せる時が来たようです。

「痛みが和らいだ!」「いい情報だった!」と思われた方は、
ぜひご友人やご家族にも教えてあげてください。

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